(1)ワイン選びをする前に店選びをする
商品棚を見て品揃えが豊富かどうか!
スーパーでは、ありふれた安いワインが多く、とかく人気商品中心でメーカーが偏りがちで種類が少ない。
国産ワインと輸入ワインが分けられていて、国別に陳列されているかどうか!
高級ワインは、ラックなどに入れ寝かせてあるか、店の奥まった場所においてあるかどうか!
直射日光の当たる場所に商品を置く店、バーゲン商品を多量に置く店などは無視する。
(2)ボトルのラベルを見る
ワイン陳列棚の前に立ち止まって、ボトルをそっと両手で抱くようにして先ずは正面のラベルを見る。もしも、ボトル後ろ側にもう一つのラベルが貼ってあれば、そのラベルのことを裏ラベルと呼んでいる。
ドイツワインに限らず、輸入ワインだから表(正面)ラベルの文字は輸出国の文字である。この表ラベルに日本字で「果実酒」と書かれてあるものがある。”本物らしさ“が失われているようで、このようなワインは概して安物ワインに多いようだ。
つぎに裏ラベルであるが、日本語で生産地域、ワイン名、ぶどう品種などが書かれてある、このようなラベルは輸入業者が貼ったものである。もしも、裏側のラベルも輸出国の文字であればそのラベルをセカンドラベルと呼ぶ。ドイツ語に堪能でないと容易に読めないが、ワイン選びには読めなくても差し支えない。
ドイツ語が容易に読めないから、日本語の裏ラベル唯一頼りになるかと思うであろうが、ちょっとでもワイン通になるとこの裏ラベル頼りという訳にはいかない。
ラベルをよく見ると大きな文字は、生産者の商標(例えばJoh.Jos.Prum)や人気銘柄の名(例えばMADONNA)あるいは生産地名などが多く、つぎにぶどう品種、ワインの品質などがやや大きな文字で、小さな文字はA.P.ナンバーや瓶詰め人、生産者所在地など。
輸入業者が貼るラベルの話
輸入したワインボトルの背面に醸造元のセカンドラベル表示があるにも関わらず、輸入業者の裏ラベルをその上から貼り付けるものなど、輸入商品を粗末に扱っているとしか思えない。
ドイツワインを丁寧に、だいじに取り扱う輸入業者のラベル、金色銀色など小さく細い帯状のラベルをボトルの口元近くに巻いて貼ってある。目立たないようであるが、ワイン通にはひと目でわかる。
(株)ワイナッス、(有)伏見ワイン、JSRトレーディング(株)、日合商事(株)の他にもあると思うが!
(3)ラベルを読む
ドイツ語は、ローマ字読み部分があるから覚えやすい文字から知ることで、幾度も見ているうちに分かってくる。輸入が最も多いのはMosel-Saar-Ruwer 「モーゼル・ザール・ルーヴァー」とRheinhessen 「ラインヘッセン」である。
Rheingau 「ラインガウ」のワインは銘醸といわれるものが多い。Nahe 「ナーエ」とBaden 「バーデン」は読みやすい。
ワイン名は、ラベルを見て読み難い部分もあるが、ほとんどの場合ぶどう畑の名前が市町村(多くは村)の名と組み合わせて表示されている。村名の後の「er」が付いてあるので、それが村の名前だと分かる。
Hattenheimer 「ハッテンハイマー」は、Hattenheim「ハッテンハイム」村
Marienthler「マリエンターラー」は、Marienthl「マリエンタール」村
Wehlener「ヴェーレナー」は、Wehlen「ベーレン」村であることがわかる。
ドイツのぶどう畑は、単一畑(Einzellagen「アインツェルラーゲ」)と呼ばれる区分の畑が2644箇所ある。
この単一畑が幾つか集まって構成される区分のことを総合畑(Grosslagen「グロスラーゲ」)と呼んで161箇所ある。これらの単一畑、総合畑の場合に「er」が付けられる。
「er」が付いていなければ、それはどこの畑のぶどうかわからない概して安いワインと見てよい。
ドイツワインの生産地域は13に分けられている。そしてRheingau 「ラインガウ」とAhr 「アール」を除く11の地域は、さらに幾つかの地区群に分けられている。この地区群をBereihe「べライヒ」と呼んでいる。
Bereiheは、総合畑で構成されていて生産地域を39箇所に分けてあるが、単一畑、総合畑のようなぶどう畑名は付いていない。例えばMosel-Saar-Ruwer のZell「ツェル」という村の周辺の、どこのぶどうかが分からない、「地区」のものには、必ずBereihe「べライヒ」を表示しなければならないという規定があり、例示すれば「Bereihe Zell」となる。
※ 総合畑のことを「集合畑」と記述する図書、資料などもある。
つぎに、ラベルにぶどうの品種が表示されているか!いないか!を見ること。「1品種のぶどうが85%以下」のワインはラベルに表記できないという規定がある。ラベルにぶどう品種の記載がないものはすべて「ブレンド」したワインなのである。
ワインの品質や等級、味、香り、スタイルなどはぶどう品種と併せてラベルを読むのであるが、味(甘~辛)は、甘口(suss「ジュース」)と表記されることは稀である。ドイツ国内も日本でも辛口ワイン傾向の需要が高まってhalbtroken「ハルブトロッケン」(半辛口)、 trocken「トロッケン」(辛口)のラベル表示が普及し、定着していたが、2000年からこの表示分類法が変わって、Classic「クラシック」とSelection「セレクション」という表示をすることになった。
Classic「クラシック」は新しい感覚の高品質の辛口ワイン、Selection「セレクション」は最高級の辛口ワインと表示することになったのです。殊にSelectionはぶどう収穫年の翌年9月1日以降に市場に出されるという。
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